琵琶湖に生息するUMAとも言っても過言ではないはず。今回はそんな琵琶湖の怪物ですが釣れるって本当ですか?
ですが、広大な琵琶湖の面積に比べて個体数が少なく釣るには根気が必要になります。
「琵琶湖オオナマズを釣るには年単位の時間が必要...。」
琵琶湖と言えば「60cmを超える巨大なブラックバス」ですが、実はそんな個体を超えるほどの怪魚が生息しています。
その怪物の名前は「琵琶湖オオナマズ」で琵琶湖、その周囲の水系だけ生息しているナマズで、体長は100cmを越え、寿命も10年以上と魚類の域を超えてる気もします。
今回はそんな琵琶湖の主、琵琶湖オオナマズを釣ることができるというとで、実際の経験と釣り方を教えていただきますよ。
琵琶湖オオナマズは日本三大怪魚
『琵琶湖オオナマズ』は琵琶湖(主に北湖)と淀川水系に生息する純淡水魚です。
日本に生息する在来淡水魚のなかでも最大級で、大きなものでは130cmを超えることもあります。
その巨体と威圧感を放つ風貌から日本三大怪魚の1つとされ、一度は釣ってみたいと憧れる釣り人も少なくありません。
その大きさからも予想できる通り、大食漢で口に入るものであれば積極的に捕食します。琵琶湖のベイトとして一般的な小型のコアユやエビ(テナガエビやスジエビ)はもちろん、
- フナ
- ニゴイ
- ブルーギル
- ブラックバス
といったように中~大型魚類も琵琶湖オオナマズはエサにしてしまいます。
琵琶湖オオナマズは成魚まで成長すれば外敵はほぼおらず、寿命が10年以上と長いこともあって、まさに「琵琶湖の生態系の頂点に位置する魚」といえるでしょう。
琵琶湖オオナマズと普通のナマズの違い
琵琶湖オオナマズの生態は普通のナマズ(マナマズ)と同じ夜行性で、昼間は深場の岩陰などに身を潜めています。
日が落ち暗くなることをきっかけに活動を始め、その巨体を維持するためにエサを探し回ります。
琵琶湖オオナマズの繁殖期は5~7月末。普段は深場をメインフィールドにしていますが、この時期は産卵のために接岸するため、水深1~2m程度の浅場で泳ぐ姿を見かけることも少なくありません。
一見すると普通のナマズと大きさ(マナマズは大きくても70cm程度)以外に違いがないように見えるかもしれませんが、
- 頭部が長く平たい
- 体色が灰色~紫で模様が薄い(腹部には模様がない)
- ヒゲが短く胸鰭に届かない
といった特徴から見分けることができます。
琵琶湖オオナマズの釣り方
憧れる釣り人が多い一方で、難易度が非常に高いのが琵琶湖オオナマズ釣りです。
琵琶湖オオナマズは行動パターンが読みにくいうえに、そうそう体験することがない引きに太刀打ちできず、貴重なチャンスをものにできないことも少なくありません。
そこで、今回は琵琶湖オオナマズを狙って釣るためのタックルに加え、季節やエリアなど、「1匹釣るために必要なこと」をご紹介します。
琵琶湖オオナマズを狙うならロッドの強度
琵琶湖オオナマズは体長が100cmを超えることも珍しくはなく、10~20kg近い重さになります。
当然、生半可なロッドでは通用しないため、強靭なロッドが必要です。
琵琶湖オオナマズを釣るタックルとしてバス用のベイトロッドは使いやすく、長さは7~8フィート、H~XH程度の硬さがあれば問題ありません。
ただ硬いだけでは貴重なバイトを弾いたり、フックが曲がったりすることもあるので、力をかければトップがしっかり曲がり、ベリー~バットで受け止められるロッドがおすすめです。
スピニングロッドの場合は、ショアジギングロッドの長さ8~9フィート、硬さはMH~H程度が良いでしょう。
ロッドの長さとパワーを選択する際、琵琶湖の場合は広範囲を狙えて大型個体の引きに耐えられる長く強いロッド、淀川水系では飛距離があまり必要ないので短くても問題ありませんが、岩場に走られたときに強引に止められるパワーを備えたものを選んでください。
琵琶湖オオナマズを釣るライン選択
※適宜挿入してください
DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) PEライン HARDCORE X8 0.6号~8.0号 200m/300m マーキングシステム/10m×5色
VARIVAS(バリバス) ショックリーダー ナイロン60lb 50m
琵琶湖オオナマズを釣るタックルは飛距離とフッキング率を考えて、「PEライン+ナイロンリーダー」のラインシステムが基本になります。
ベイトタックルの場合は、PE4号+ナイロンリーダー60ポンド前後、スピニングタックルであれば、PE3号+ナイロンリーダー40ポンド程度がおすすめです。
あまり細くし過ぎるとラインブレイクにつながり、魚の口にルアーが残ってしまうので控えましょう。
琵琶湖オオナマズはルアー釣りがおすすめ
ミノー:タックルハウス(TackleHouse) ミノー K-TEN ブルーオーシャン115 BKF フローティング
バイブレーション:Bassday(バスデイ) バイブレーション レンジバイブ 90ES 90mm 28g
琵琶湖オオナマズはルアーと餌どちらでも狙うことができます。
ただ、琵琶湖で狙う場合はピンスポットに餌を投入することが難しいため、広範囲を探れるルアーが有利です。
おすすめはミノーとバイブレーション。ミノーはレンジキープしやすいので、根掛かりを回避しつつ魚のいるレンジを効率良く攻めることが可能です。バイブレーションはより広範囲を探りたかったり、食い気がなくリアクションで食わせたかったりするときに重宝します。
淀川水系で琵琶湖オオナマズを釣る場合もルアーの方が効率が良く、ルアー選択も琵琶湖と同じです。ただ、流れが緩む大きな淵(ふち)があれば餌釣りで狙うこともできます。
餌は現地で調達したブルーギルやフナといった生き餌が最適です。
琵琶湖オオナマズを狙うのにぴったりな時期
琵琶湖オオナマズは夜行性なので、夜釣りがメインになります。
釣りに最適な時期は5~7月末まで。この期間は繁殖期にあたり、琵琶湖オオナマズが接岸してくるため、釣れる可能性が一番高いです。
一方で、この他の時期は深場にいることが多く岸釣りで狙うのは難しいでしょう。ただし、淀川水系の場合は川幅が狭く移動範囲が限られるため、年中釣ることも不可能ではありません。
「琵琶湖オオナマズは雨の日がよく釣れる」と言いますが、正直なところ晴れでも雨でも釣ることはできます。むしろ、視覚からの情報量が多い晴れの日の方が釣果は多いです。
時間帯は夕暮れから夜明けまで。特に日没後と夜明け前は魚が移動しやすいタイミングで、比較的バイト数が多いです。
ポイントを選ぶ際は、岩礁帯であることに加え近くにブレイクがあることがポイントです。
琵琶湖オオナマズの体力について
琵琶湖オオナマズとのファイトは普通のナマズの引きとは比べものになりません。
「ガンッ」と竿先を殴られたような衝撃の後に、もの凄い勢いでラインが引き出されていきます。かけた直後はそのまま止まらない恐怖を感じるかもしれませんが、体力が極端に多いわけではありません。
ドラグでプレッシャーをかけながら走らせていると引きが弱まるので、少しドラグを締めてゆっくりファイトします。序盤で強引に寄せようとするとあっさりフックが曲がるので、走った先に岩場があったり、落差の大きいブレイクがあったりしてラインが擦れない限りは走らせた方が安全です。
琵琶湖オオナマズは何度も猛ダッシュを繰り返す魚ではないため、一度寄ってきたらラインテンションを緩めずゆっくりランディングできます。
琵琶湖オオナマズが釣れたら優しくリリースしよう
琵琶湖オオナマズは琵琶湖と淀川水系のみに生息する貴重な魚です。
さらに、釣りのハイシーズンが繁殖期にあたるため、大きな傷を付けたり、弱らせたりして死んでしまうと産卵できる個体が減ってしまいます。
釣れたら一番にフックを外して写真撮影も短時間で済ますなど配慮してあげてください。リリースする際は時間をかけて蘇生して自分の力で泳ぎ始めるのを待つようにします。
正直なところ、琵琶湖オオナマズは狙っても簡単に釣れる魚ではありません。だからこそ、釣れたときは喜びが込み上げてきます。日常では味わえない震えるほどの感動を体感したい方は、日本三大怪魚、琵琶湖オオナマズを狙ってみてください。
釣り人生を飾る1匹になることは間違いありません。
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