ダイワの老舗ブランドであるハートランドが現代の持てる全ての技術とバスフィッシングロッドに対して新たな提案を付与する事によって2018年の新作ロッドとして別誂冴掛 agsが送り出されました。
ダイワが60周年記念という節目を迎えたこともあり、ロッド事態のカラーリングは「紅色」となっておりとてもカッコイイ&渋い仕上がりになっています。
しかし、ダイワの最高級ブランドであるハートランドが技術の粋を凝らして送り出すバスロッドとなっているので・・・お値段は驚きの定価9万円代!!
ハートランド大好きユーザーでも泣いて震え上がるほど驚異の価格設定となっています。
ですが、はなびっちは釣り博ですでロッドの作りを体感して惚れ込んでしまったために購入しちゃいました・・・今年はもう竿買えない ✌︎('ω')✌︎
そこで、今回はダイワハートランド別誂冴掛 agsを実際にバスフィッシングで使ってみてのレビュー・インプレッションを行っていきますよ!
リリースから好評をいただいている「RIPPLE #1 僕たちの遠賀川」
ダイワハートランド別誂冴掛ags
カタログスペック
- 全長:2.39m
- ピース:2本
- 寸法:123cm
- 重量:123g
- パワー:L
- 想定ルアーウエイト: 0.9g ~ 5g
- 想定ライン:PE0.3~0.8
別誂冴掛 agsのカタログスペックだけを見ると、めっちゃ長いロッドだけどPEラインを前提としたワーム用と言う印象を受けるでしょう。
元々が軽量ジグヘッドを心地良く中層スイミングさせて、魚を釣る為に開発されたロッドである為にカタログスペックから受け取る印象はあまりブレていません。
軽量ワームリグをメインで使っていて、既に専用のロッドを保有している方であればカタログスペックを見ただけではあまり欲しくなるようなロッドでは無いでしょう。
ですが、実際に使うと化けるのがハートランドの恐ろしいところです。
店頭で触るだけでは、ロッドの性能を把握するのが1番難しいブランドでしょう。
では、化けの皮を剥ぐために実際に釣行で使った使用感をご紹介していきますよ!
実際の使用感について
ロッドはシャキッとしてるけど柔らかい!
実際にダイワハートランド別誂冴掛 agsをバスフィシンぐで使ってみての感想ですが、一言で表すと「シャキッとしてるのに柔らかい!」と言う表現がとても良く合います。
ジグヘッドリグやシャッド系プラグをロッドを操作する時はロッドがシャッキとしていて、非常に操作がしやすいです。
ですが、キャストする時のタイミングに関してはこれまでの使用感が大きく変わります。
ルアーのキャストのタイミングではルアーの重みをしっかりと乗せて、軽い力で綺麗にキャストすることができます。
これまで、使っていた小型のワーム系リグやプラグルアーがびっくりするほど軽い力で遠くにキャストできるようになったのが印象的です。
初めてロッドを振った時の感覚はシャキッとしてるのでキャストが難しいかなと思ったら、無駄な力を加えずに全てロッドの曲がりに任せてキャストすると軽い力で遠くにルアーを飛ばせたのでびっくりしました。
ロッドの重さは軽過ぎず重過ぎず絶妙!
ダイワハートランド別誂冴掛 agsの自重は「123g」同じくダイワが出しているエアエッジ・スティーズ等の軽量化技術を使用すれば、容易にロッドの自重は100gを切ることができるでしょう。
しかし、自重をあまり軽量化にしなかったのは耐久性の面も勿論ですが「しっくり来る重さ」を探した結果がこの重さだったのでは無いかと感じてます。
理由はロッドの自重が軽過ぎるとルアー操作時のブレが大きくなってしまいますし、重過ぎるとルアー操作時のテンポが遅くなってしまいます。
このロッドの自重については、ルアー操作時はブレずらくテンポ良くアクションを付ける事が出来る丁度良い重さになってのを実際に使いながら感じました。
使えるルアーの幅について
元々は軽量ジグヘッドリグなどの為に開発されたダイワハートランド別誂冴掛 agsですので、ジグヘッドやシンカーとワームを合わせて総重量が4g~8gのリグであれば心地良く使用できます。
さらに、0.5g~4gの虫系ワームやノーシンカーワームの使用にもバッチリ対応してくれます。
ワーム自体が軽量でもキャスト時はロッドがしっかり重みを乗せて運んでくれるので、軽い力でこれまで届かなかった場所まで運んでくれます。
ロッドが持っている「しっくり来る重さ」がブレやすい軽量ワームの操作をカバーしてくれるので、アングラーがリグをコントロールしやすくなるのを感じる事ができます。
軽量ジグヘッドリグ用に開発されたロッドですが、軽量プラグ全般にも対応してくれます。
ロッド自体がシャッキとしてるので、実は軽量プラグにアクションを加えて操作するのにとても向いているんです。
本当にワームリグを操作する為に開発されたロッドか疑うレベルで軽量プラグの操作性が高いです。
シャッキといるだけだとブラックバスがルアーに噛み付いた時に弾いてしまうのですが、柔らかい側面もあるので弾かずに乗せてくれる点も注目すべき点でしょう。
特に4g~7gまでのメタルバイブレーション・シャッド系・プロップベイト系のプラグで使用するとアクションもしっかり付けられて、ブラックバスを弾かない不思議な感じを体験できます。
冴え渡る掛け心地「冴掛」はここに極まり!
現代技術の粋を結集して復刻させたロッドですが、名前の元となる「冴掛」が引き継がれています。
「冴掛」の意味する所は「冴え渡る掛け心地」と言う事で、魚を掛ける時に冴え渡るような心地になると言う意味合いが込められています。
シャッキとしているだけでは冴えていても魚を弾く為に掛からない、柔らかいだけではパワー不足で冴えるように鋭く魚を掛けれません。
ですが、シャッキとしてるのに柔らかい相反する特性を持つ事ができた別誂冴掛 agsがようやく「冴え渡る掛け心地」である「冴掛」を実現してくれました。
ダイワハートランド別誂冴掛 agsを使用しての釣行中に、たまたま48cmのデカバスを掛ける事ができました。
この時はプロップベイトを使用して見えバスにアプローチをする釣りでしたが、魚のバイトを弾きやすいプロップベイトの釣りでもしっかり魚を乗せ素早く掛ける事が出来ました。
ただ柔らかいだけのロッドだとパワーロスからデカバスの口にルアーの針が貫通せずバラしてしまう事が多いのですが、別誂冴掛 agsではパワーロスせずに綺麗に硬い皮膚を針が貫通出来てました。
粘り強くバスを弱らせる釣りが展開できる
釣行中にダイワハートランド別誂冴掛 agsでデカバスを掛けた時に受けた印象として、デカバスを掛けたのにも関わらずあまり暴れない所が印象的でした。
掛かった魚をあまり暴れさせる事なく、粘り強く弱らせて行くのは歴代の「冴掛」を持つ名前のロッドが持つ特性をしっかり引き継いでいるようです。
今回プロップベイトで掛けたデカバスも針1本でライディング出来ました。粘り強く少しづつ魚を弱らせられるロッドでなければ暴れてバレていたでしょう。
しかし、ロッド自体のパワーがある程度無いと魚に伸されるばかりで弱らせる事が出来ないのも事実です。
ハートランドのロッドを使用している方に歴代のロッドを挙げて説明すると、この説明がピッタリでしょう。
- トリップセブンESSだとパワーはあるが弾いてしまう
- ミッジディレクション系統だと弾かないがパワー不足
- ハリとパワーはあるロッドだと弾いてしまう
- 粘りと柔らかさがあり弾かないがパワー不足
ダイワが送り出すハートランドのロッドを使ってきて、この2点の問題点を塞ぐロッドを欲しかったのが正直な所でした。
ですが、ダイワが送り出したハートランド別誂冴掛 agsがこの2点の問題点を大きくクリアしてプラスアルファの部分もカバーしてくれる提案を出してくれたと感じています。
シャキッとしているけど柔らかいロッドの謳い文句は、本物ですが実際に使ってみないとわからないところではあります。
はなびっちとしては軽量ワームリグ・プラグを使える、最高にかっこいいロッドを1本選べと言われたら自信を持ってオススメできる1本です・・・高いけど紅色が最高にかっこいいでぇ( ˘ω˘ )
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ハートランドの名竿レビュー記事はこちら!
村上晴彦氏とダイワチームが技術力を集めて送り出すハートランドシリーズ。釣り道具としての性能はもちろんのこと、製品を使用するアングラーの感性にも訴えかけてきます。そんなハートランドシリーズは廃盤になっても、愛用するファンが多く製品の価格も下がらず品薄状態・・・欲しいロッドが見つからない(つд⊂)。
そんなハートランドの魅力に取り憑かれたはなびっちが、お届けするレビュー記事。ハートランドファンの方はぜひどうぞ!
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