この時期は栗やギンナン、松茸、さつまいもなどおいしい食べ物が目白押しですが、海の恵みもサケにアジにカツオにと負けていません。
でも秋の魚といえば、やっぱりサンマが代表的ですよね。江戸時代から大衆魚として親しまれてきたサンマも、ここ数年の不漁続きでどんどん値上がりしています。今や高級魚の仲間入りを果たそうとしているところ。
脂ののったサンマは確かにノドグロなどの高級魚にも負けず劣らずのおいしさで、うちわでパタパタと煙をまとわせながら炭火でジューシーに焼き上げるともうたまりません。
でも、たまにはいつもと違う食べ方をしてみたくありませんか?
というわけで、今回はサンマのちょっとオシャレでインスタ映えもしそうなレシピ「サンマのアヒージョ」をご紹介します。
良いサンマを選ぶための3つのポイント
せっかく食べるなら、鮮度のいいおいしいサンマが食べたいですよね。
スーパーや魚屋さん、市場などで魚を買う際は、以下の3ポイントを気をつけて選んでみてください。
サンマの透き通ったキレイな目に注目
サンマを選ぶときはまず、目を見ましょう。
これはあらゆる魚に共通する基本的な目利きです。鮮度のいい魚は透き通ったキレイな目をしていますが、鮮度が落ちた魚は白く濁った目になります。美しい目のサンマを選びましょう。
身に張りがあるかどうか
身がパンと張ってピチピチしているサンマは、脂が乗っていて鮮度がいい証拠。またお腹の状態にも目を配りましょう。
鮮度が落ちたサンマは内臓が溶け、お腹に張りがなくなっています。逆に鮮度のいいサンマはお腹にも張りがあり、見るからに健康そうな姿です。
ウロコがあるかどうか
必ずしもウロコをチェックしなければならないわけではありませんが、もしウロコがついていたらラッキーかもしれません。
サンマはイワシなどと同様、ウロコが剥がれやすい類です。水揚げの際に多くのサンマはウロコが剥がれおちてしまいますが、もしウロコが残っていたならそれは身にあまりダメージを受けていないということ。身質に期待ができます。
ちなみにサンマのウロコは写真のように、青色に見えるのが特徴です。
サンマのアヒージョの作り方
材料(2人分)
・サンマ 2尾
・にんにく 4片
・ミニトマト 7~8個
・バジル 4枚
・オリーブオイル 50ml
・レモンスライス 2枚
・塩 2g
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ4
アヒージョはスペインの調理法で、いわゆるオイル煮です。
このレシピでは最初にオリーブオイルでじっくりとニンニクの香りを引き出し、サンマをアヒージョにしてからフレッシュなトマトとバジルを添えます。
上手に仕上げるポイントは火力。火が強すぎるとサンマに火が入りすぎて身が固くなってしまうので注意!低温でじっくりサンマを煮ます。
サンマの身をおろす
サンマを三枚におろしフィレにします。
おろした身をキッチンペーパーを敷いたバットに並べ、サンマ1尾につき1つまみ程度の塩(分量外)を振りかけてラップを冷蔵庫で10分置きます。こうすることで身に下味がつくと同時に余計な水分が外に逃げ、いっそううま味を引き出せます。
10分たったら冷蔵庫から取り出し、サンマの表面に浮いた水分をペーパーで拭き取り準備完了です。
トマトとバジルをカットする
ミニトマトはそれぞれ4等分にカットし、ボウルに入れます。バジルの葉を適当な大きさにちぎりボウルに加えたら、エクストラバージンオリーブオイルと塩を加えて和えます。それからラップをして冷蔵庫へ。
ニンニクをオイルで煮る
ニンニクを包丁の腹でつぶしたら、オリーブオイルを注いだフライパンに入れます。フライパンもオイルもまだ冷たい状態です。ニンニクを加えてから弱火で加熱し始めます。
サンマをオイルで煮る
ニンニクの香りが出てきたら、サンマのフィレの皮目を上にしてフライパンに並べます。もし、ニンニクが焦げそうでしたらフライパンから取り出しても構いません。
この後、弱火でじっくりサンマを煮ます。温度は大体70℃前後。時間にして10~15分くらいです。あまり加熱しすぎると身が固くなってしまうので注意。
途中、オイルをスプーンですくいながらサンマにかけまわしてあげてください。
盛りつけ
皿の中央にレモンスライスを置いたら、周りにトマトとバジルを和えたものをスプーンで盛りつけます。
最後にサンマをレモンの上に乗せ、周りにニンニクを添えましょう。トマトとバジルの和えもののボウルの中に残っているソースを回しかけたら完成です。
お好みでピンクペッパーやディルなどを添えてもいいですね。
サンマのアヒージョが完成
新生野菜を盛りつけに添えたことで、おしゃれなサンマのアヒージョが完成しました。
料理の味はもちろん、見栄えも手を抜かないことで料理はさらに美味しくなり、インスタ映えも狙えますよ!
秋が旬の魚、サンマを美味しく家庭で楽しもう
サンマは熱が通ると皮がとても剥がれやすくなるので、慎重に扱ってください。皮がボロボロになってしまうと見た目で損をしてしまいます。
もし、お手元にガスバーナーなどあれば、盛りつけ前にじっくり皮目を炙ってやると香りが出て料理のクオリティが更に1段上がりますよ!
サンマは何と言っても炭火焼きが定番ですが、そればかりが能ではありません。ちょっとした工夫でいとも簡単にオシャレな料理にも変身してしまう優秀な魚です。
このアヒージョのレシピも、小難しいテクニックなど使いませんから、オイルの温度にだけ気をつければ誰にでも簡単に作れてしまいます。レシピを覚えると料理の引き出しが増えて、作る楽しみも食べる喜びもいっそう増しますよ。
いつも違う旬の味、ぜひ挑戦してみてください。
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